社長が従業員さんの幸せに関心を持つべき理由
目次
- ○ 幸せな文化が育っている会社なら人は辞めません
- ○ 従業員さんの幸せな人生に関心を持っていますか？
- ・マズローの欲求5段階
- ・「安全欲求」を満たすプロセス
- ○ 従業員が幸せになればなるほど、会社の生産性が上がる
- ○ 従業員さんが辞めない会社をつくっていきましょう！
幸せな文化が育っている会社なら人は辞めません
突然ですが、中小零細企業にとって最大の資産とは何でしょう？
会社が生み出す製品やサービス？
それとも、これまでの経営で培ったノウハウ
もちろん、これらも大事な資産です。しかし私は、多くの中小零細企業にとって最大の資産は「従業員さん」だと思っています。
だから社長さんは、従業員さんの幸せな人生に関心を持べきだと思っています。もっと「従業員さん自身が豊かな人生を作れる力」に投資をしてもいいと思っています。
一方で従業員さんに力がつくと会社を辞めてしまうのではないか……などと考えていませんか？
安心してください。幸せな文化が育っている会社であれば、人は辞めません。
従業員さんの幸せな人生に関心を持っていますか？
中小零細企業の社長さんが、従業員さんの幸せに関心を持つべきなのには理由があります。
従業員さんは多かれ少なかれ、それぞれが悩みや不安を抱えています。
その多くは、
「今日食うには困らないけど、老後のことが心配。」
「子どもの教育費が上がったら、生活していけるのかな？」
といった「お金の悩み」です。
従業員さんがそんな不安を抱えている状態では、会社のためお客様のためにいい仕事なんてできません。自分自身の人生が不安なのですから。
マズローの欲求5段階
『画像引用： Theories 【図解】マズローの欲求階層説（5段階欲求）とは？』
「マズローの欲求5段階」という言葉を聞いたことはありますか？
アメリカの心理学者であるアブラハム・ハロルド・マズローが提唱する、人間の欲求には5つの段階があるという理論です。
この「マズローの欲求5段階」に合わせるのならば、多くの従業員さんが抱えている悩みは「安全欲求」。心身の安全が確保され、安定した生活を送りたいという欲求です。
先行き不安な今の時代、従業員さんが幸せを手にする為には、まずはここを満たしていかなければなりません。
出典：Theories 【図解】マズローの欲求階層説（5段階欲求）とは？
「安全欲求」を満たすプロセス
従業員さんが「安全欲求」を満たす為には、自分で自分の「お金の悩み」を解消できる3つの力を身につける必要があります。
それは「支出をコントロールする力（収支の差額をつくる力）」「ただしく運用する力」「収入を上げていく力」の3つです。
大丈夫。これらの力は、しっかりとプロセスを踏んでいけば誰でも身につけることができます。
まずは「支出をコントロールする力（収支の差額をつくる力）」を身につけましょう。今の支出の中にどれだけの無駄が含まれているか見直すことから始めます。
「支出をコントロールする力」が身に付けば、自ずと収入と支出の差額が生まれます。「収支の差額をつくる力」です。
その差額を正しい知識をもって運用に回します。こうして「ただしく運用する力」が身についたとき、従業員さんはきっとこんなことに気がつくでしょう。
「収支の差額をつくり、正しく運用できれば、お金がこんなに働いてくれるんだ！」
幸いにも、お金は成長の度合いがわかりやすく、継続すればその効果がはっきりと見て取れます。
ここまでくれば、従業員さんは1つ目の「お金の成功体験」と「自信」を手にしています。
「お金の成功体験」を積み重ねることでしか「お金の悩み」は解消されず、本当の意味で「安全欲求」を満たすことはできないのです。
そしてより一層収支の差額を作りたい、収入を上げたいと本心で思うようになります。
ここまでのプロセスで「自信」を身に着けていますから、自然と「安全欲求」からさらに上の欲求に向かっていきます。
従業員が幸せになればなるほど、会社の生産性が上がる
「お金の成功体験」を積み重ね、「安全欲求」が満たされた従業員さんはどうなっていくでしょうか？
お金の面で会社から自立し、「人生は自分自身で変えられる」ことに気がつきます。そこに気づいた従業員さんは、同僚や部下、後輩たちをサポートする側に回ろうとするのです。
これは「マズローの欲求5段階」でいうところの「社会的欲求」や「承認欲求」に当てはまります。
こうして自立した従業員さんが増えた職場と、そうでない職場とでは、生産性に大きな差が生まれます。
当然ですよね。会社に依存する従業員さんが多かったり、誰か一人の従業員さんに依存している状況では、生産性向上の余地に限りがあります。
真の相乗効果とは、従業員さん一人ひとりが自立していなければ成立しないのです。
良好な人間関係が築かれた会社では、従業員さんのモチベーションや仕事そのものへの愛着が上がり、相乗効果を出しやすい環境へと成長し続けるのです。
従業員さんが辞めない会社をつくっていきましょう！
最後にもう一度だけ質問します。
従業員さんが自立したら、会社を辞めて独立してしまうなんて心配していませんか？
安心してください。幸せな文化が育っている会社で人は辞めません。
独立して一から始めるより、お互いがサポートし合える仲間がいて、やりたいことが実現できる会社の方が、よっぽど幸せな環境なのですから。
私たちFP⁺が、従業員さん一人ひとりが「安全欲求」を解消し自立できるようにサポートいたします。
私たちFP⁺が、社長さんや会社と一緒になって従業員さん個人個人を幸せにするサポートをしていきます。
一緒に「従業員さんが辞めない会社」をつくっていきましょう！